CDPの米トレジャーデータ、ソフトバンクなどから約267億円を調達

 米国Treasure Dataは11月4日、創業者らが設立した投資会社Carbide Venturesやソフトバンクなどから、2億3400万ドル(約267億円)の資金を調達したと発表した。カスタマーデータプラットフォーム(CDP)の単独の資金調達ラウンドとしては最大になるという。

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 Treasure Dataでは、デジタルトランスフォーメーションの基盤であり、企業のデジタルトランスフォーメーションに必要な顧客理解・顧客体験の最適化をサポートする「Treasure Data CDP」を展開している。2012年11月には、事業開発および技術開発の拠点として、東京に日本法人であるトレジャーデータを設立。日本市場での本格的な事業展開を開始している。

 同社によると、新型コロナウイルスの影響を受け、顧客とのコミュニケーションに占めるデジタルの割合は、過去2年間で3倍になり、企業と顧客の関わり方は大きく変化。さらに、セキュリティやプライバシー、データガバナンス要件に対する高まりを背景に、さまざまな規制が強化されているという。

 そこで、今後は顧客ひとりひとりにパーソナライズされた一貫性のあるコミュニケーションをプライバシーに配慮した方法で行い、顧客満足度を向上させる必要があると説明する。

 今回の資金調達ではTreasure Data CDPを強化。「Beyond Marketing」(マーケティングを超えた領域でも活用されるCDP)のビジョンのもと、マーケティングを越えて、営業・顧客サポートなど企業のあらゆる顧客接点から生まれるデータを統合・管理し、企業の深い顧客理解、デジタル・リアル双方でのシームレスな顧客体験を設計するとしている。

 なお、マーケティング領域を超えたプロダクトとして、「CDP for Sales」と「CDP for Service」の2つを9月14日から提供している。

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