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ヤフーとトレジャーデータが連携、データクリーンルームソリューション「Yahoo! Data Xross」を提供

ヤフーが保有する、購買意向や興味関心などのデータを用いて顧客データを分析

 ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は17日、トレジャーデータ株式会社と連携し、利用企業が保有する顧客データを、ヤフーのデータを用いて分析できるサービス「Yahoo! Data Xross」を提供開始すると発表した。

 Yahoo! Data Xrossは、トレジャーデータの顧客データ活用サービス「Treasure Data CDP」内に格納された、利用企業が持つ顧客データを、ヤフーのデータを用いて分析できるサービス。デジタル広告やメール配信、アプリプッシュ通知の履歴など、企業が保有するTreasure Data CDP内の顧客データを、プライバシー保護を最重視した安全な環境で取り扱い、Yahoo! JAPANが保有する購買意向や興味関心などのデータを用いて分析できる。

 これを利用すると、企業は従来のクッキーベースではなく顧客IDをベースとして得られる、統計的な顧客インサイトの抽出や広告効果の計測が可能。またYahoo! Data Xross上で分析した結果は統計データとして扱われるため、個人を特定することなく閲覧できるとした。

 さらに、Yahoo! JAPANの保有するデータを使った分析や検証を、企業のTreasure Data CDP環境下で、マーケティング部門などの担当者自身で行える点も特長。両社のデータを活用することで、従来より深い顧客分析や顧客理解を進められるとしている。

 なおYahoo! JAPANでは、利用企業は、自社とYahoo! Data Xrossのデータを活用して顧客理解を深められるため、従来のメディアプランありきでのマーケティングプランの策定ではなく、企業の事業に直結したマーケティング手法を再定義し、継続的かつ効果的な広告配信や計測、分析を行えると、その価値を説明。

 また、将来的に見込みがある顧客層へのリーチや獲得を目指せるほか、その見込み顧客層の統計データを活用すれば、企業は自社が保持する顧客データのさらなる拡大および強化を図れるとしている。