この時代の経営者として、為すべきことは何か

2022年3月25日
全体に公開

トレジャーデータCEOの太田一樹です。

いま、ウクライナとロシアをめぐり起きている状況について、ひとりの人間として、大きな関心をもって事態を注視しています。

いかなる暴力もけっして許されるものではありません。この戦争で命を奪われてしまった方々に心から哀悼の意を表するとともに、一刻も早く事態が収束に向かうことを強く願います。

創業11年目の成長を目指して

シリコンバレーでトレジャーデータを創業してから、2021年12月でちょうど10年が経過、11月に2億3,400万ドルの資金調達を実施し、更なる価値提供と企業の成長を目指しています。

こうしたタイミングということもあって、多くのメディアで私たちについて取り上げていただきました。今回は、そうした記事をいくつか紹介させていただきながら、CEOとしていま考えていることをお話したいと思います。

1月5日の日経産業新聞にて、新規連載「Born Global STARTup」の第1回として掲載されました。創業時のエピソードから、英アームによる買収、そしてあらためて独立した経緯というトレジャーデータの歴史に加え、「Treasure Data CDP」の解説もされています。

日本人スタートアップ世界へ 米国発、顧客分析で席巻

マイナビニュースの「TECH+」でも取り上げていただきました。こちらでは、現在のトレジャーデータの経営状況を中心にお話しています。

第3フェーズを歩み始めたトレジャーデータのビジネス戦略

昨年12月の記事となりますが、日経クロステックでも取材していただいています。今後のポスト・サードパーティCookie時代においては、利用者の許諾と信頼を得たうえでデータ活用をしていく必要があることなどをお話しました。

トレジャーデータ、250億円調達で備える「ビッグデータ時代の終わり」 

これまでのことや、これからのことについて、じっくりお話した長文記事もあります。

ALL STAR SAAS FUNDマネージング・パートナーの前田ヒロさんとお話した記事がこちらです。

ピボットを経てグローバル戦略へ、そして1兆円企業に…Treasure Data CEO・太田一樹の「忘れられない30分間」

NewsPicksTopicsでの連載と被る部分もあるのですが、かなり踏み込んだ内容になっているかと思います。

継続的なイノベーションを生み出し続けるために

「CTOからCEOへ」というお題の連載です。CEOとして経営にあたっていますが、今私の感覚としては、取締役会長(Executive Chairman)の芳川、そしてCOO兼CFOのダン・ワイリック、そしてCEOの私という3人による、共同CEOのような印象も持っています。お互いの強みである領域を分担しながら、トレジャーデータの経営にあたっているイメージです。

「トレジャーデータの勝ち筋はなにか?」

私が常に考え、自らに問うていることです。

トレジャーデータは社員も500人を越える規模となり、先に申し上げたような調達も行っていますが、それでも私たちが追い求める姿、提供できる価値を実現するにはまだリソースが足りません。競合企業と比べたら、全く小さい会社規模です。その状況で、戦略をタイムラインに乗せてどう実行していくか、自分たちのポジションをどうやって取っていくべきか、どうすれば勝ちきれるのか。

考えること。それが私の最も得意とすることなのかもしれません。

変わりゆく市場環境において、いかに勝ち続けていけるのか? 

その答えは「継続的なイノベーション」を生み出すことにあると、私は考えています。これほど速いスピートで経済及び市場環境が変化している時代は過去にありませんでした。

既存のビジネスを安定して成長させつつ、同時に新しいイノベーションを起こし続けなければいけません。この両輪をうまく舵取りすることが、この時代の企業経営に求められています。

現在の主力商品が5年後、10年後に売れているかどうかはわかりませんし、10年後には全く別のプロダクトを商品として扱っていてもいい。大切なのは、勝ち続けていくことだと思っています。それが実現できる組織を作り、今後もトレジャーデータを成長させていくことが、CEOとして課せられた私の役割です。

最後にお知らせとなりますが、今回の投稿をもちまして、本連載を終了とさせていただく運びとなりました。このトピックスのフォロワーの皆様、また、陰ながら応援いただきました皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。引き続きトレジャーデータを宜しくお願いいたします!

応援ありがとうございます!
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