トレジャーデータのCustomer Data Cloudを活用することで、Artefactはファーストパーティデータの価値最大化を推進

※本お知らせは2023年6月27日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。

エンタープライズ向けカスタマーデータプラットフォーム(CDP)を提供するトレジャーデータ(Treasure Data™)は、本日、グローバルデータコンサルティングサービス企業であるArtefact(アーティファクト)社との新たな正式提携を発表しました。この提携の目的は、企業のカスタマージャーニー全体をサポートすることです。

両社のサービスを組み合わせることで、企業はマーケティングキャンペーンから、より多くのビジネス価値を生み出し、顧客体験を強化し、パーソナライズすることができるようになります。加えて、この協業は、データマーケティングと顧客に対する知見に焦点を当てた専門家コミュニティの創設を促進し、ベストプラクティスとフィードバックを共有することで、すべての企業に利益をもたらします。

トレジャーデータのCustomer Data Cloudは、様々な業種における顧客中心主義について、企業全体のアプローチを促進するために設計された、AI対応のCDPソリューションスイートです。コンプライアンス、安全性、拡張性に優れ、組織全体のあらゆる顧客データを統合し、データとインサイトに基づくエンゲージメント戦略を可能とし、多くのアワードを受賞しています。

Artefact社のコンサルティングサービスは、データマーケティング戦略からマーケティングキャンペーン実行と測定まで、一連のサポートを提供します。また、Artefact社はトレジャーデータのゴールドパートナーでもあります。世界12カ所に30人以上のトレジャーデータ認定社員を擁しており、トレジャーデータの導入や運用の各段階において、専門知識を活かして企業を支援しています。

トレジャーデータのCEO 兼 共同創業者の太田一樹は「トレジャーデータの革新的なCustomer Data Cloudを活用するメリットを認識いただいているArtefact社と、緊密に協力できることを誇りに思います。両社のパートナーシップは、顧客の全体像を把握し、統合された顧客インサイトを提供することで、マーケティング戦略を効果的にサポートし、エンゲージメントとビジネス成果を促進するという両社のコミットメントを強化するものです。両社のグローバルな顧客企業がこれらの目標を達成するのをご支援できることを楽しみにしています」と述べています。

トレジャーデータとArtefact社の共同提案

Artefact社は、トレジャーデータのユーザー企業がファーストパーティデータを十分に活用してビジネス価値を提供し、投資利益率(ROI)を最大化する支援を行います。また、企業に対し、データ成熟度とCDP導入の準備について、明確な方針を提示することができます。この評価に基づいて、企業のエコシステムに適合するように CDPの導入とデータ統合を行い、ビジネスの優先順位に沿ってアプリケーションを開発します。さらに、Artefact社の専門チームが、CDPソリューションとアプリケーションの統合を主導し、マーケティング活動におけるROIを測定するための推進プログラムを実行します。マーケティングチームは、見込み客や既存顧客に対して、パーソナライズされたシームレスなメッセージで、カスタマージャーニーを強化できるようになります。

Artefact社のCEO 兼 共同創業者であるヴィンセント・ルチアーニ氏(Vincent Luciani)は「CDPは強力なツールです。持続可能で将来性のあるエコシステムを構築するために、CDPを用いてファーストパーティデータをマーケティング業務の中心に据える必要があると認識する企業が増えています。Artefactの専門チームは、トレジャーデータの最先端テクノロジーと連携することで、顧客が投資を最大化し、具体的かつ適切な結果を提供することで価値を実証し、顧客体験を向上させることを確実にします」とコメントしています。

Artefact社とトレジャーデータのコラボレーションがもたらす成果

Artefact社とトレジャーデータは、すでに20以上のグローバル企業に対する支援で協業しており、様々な業界でデジタルトランスフォーメーション(DX)に関するプロジェクトを成功させています。CDPのROIは、複数の主要業績評価指標(KPI)を示すことが可能で、通常、組織内の大規模なデジタルトランスフォーメーションプログラムをサポートしています。特筆すべき活用例は、以下の3つです。

・顧客獲得戦略の最適化

オンラインとオフラインのプロファイルを分離せず、単一の顧客像(シングルカスタマービュー)として照合を行うことにより、顧客獲得の最適化を実現。充実したインサイトにより、初期の見込み客の段階から、マーケティングにおけるコミュニケーションのパーソナライズ化が可能。

・広告予算の最適化

企業のオウンドメディアや検索広告キャンペーンから既存顧客や有望な見込み客を除外したり、チャネルをまたいだマーケティングメッセージの頻度を管理したりすることで、オーディエンスの抑制し、広告予算の最適化を実現。

・コンバージョン率の向上

ターゲットを絞ったカスタマージャーニーを自動設定(買い物カゴを放棄した顧客へのリターゲティング、アクティブでない見込み客の復活、Webサイトのパーソナライゼーションなど)により、コンバージョン率を向上。

ネスレ社におけるArtefactとトレジャーデータのコラボレーション

多国籍の食品及び飲料ブランドであるネスレは、事業全体の顧客データを統合し、ビジネスにおけるインサイトを得るために、Artefactとトレジャーデータのコラボレーションを最大限活用しています。

ネスレにとって、パンデミックによる消費習慣の大きな変化が、CDPの必要性を後押しするきっかけとなりました。同社は、ブラジルにおける顧客データベースを拡大、改善し、Eコマースの急増に対応するため、データの管理を行う必要がありました。

Artefactとトレジャーデータの協力により、ネスレ・ブラジルは期待通りの成果を上げ始めました。同社はArtefactと共に、Treasure Data Customer Data Cloudを検討から3ヶ月未満で導入し、高度な顧客セグメンテーション、マーケティングオーケストレーション、データドリブンの計測と最適化に焦点を当てた、7つのアプリケーションを実装しました。

ネスレ・ブラジルでデータアナリティクスのマネージャーを務めるパトリシア・クリストマン氏(Patricia Kristman)は「トレジャーデータ、Artefact、そしてネスレ社内におけるチームの献身的な努力のおかげで、私たちはわずか92日で、CDPの試験導入を行うことができました。この成果により、ネスレのデータベースに登録されているすべての人に初めてリーチすることができました。その数は900万人に上ります。同時に、消費者とのエンゲージメントは140%増加しました。Treasure Data CDPが可能にしたデータの民主化の結果、チームによるツールの採用はビジネス全体で5人から50人に急増し、日々増加しています」と述べています。

このプロジェクトの詳細については、ネスレ、Artefact、トレジャーデータによるウェビナー「ネスレは、どのようにトレジャーデータのCustomer Data Cloudで、マーケティングの効率化とROIの改善を進めているのか」で詳細をお話しします。

トレジャーデータについて

Treasure Data, Inc.は、2011年12月に米国で設立後、2012年11月、事業開発および技術開発の拠点として、日本法人であるトレジャーデータ株式会社を東京に設立しました。米国、日本に加え、カナダ、韓国、インド、イギリス、フランス、ドイツにも拠点を置いています。トレジャーデータは、企業がすべての顧客データを活用して、洗練された一貫性のある顧客体験(Connected Customer Experiences)による企業価値の向上を実現することを支援しています。トレジャーデータのCustomer Data Cloudは、カスタマーデータプラットフォームと意思決定機能を備えており、部門やチャネル横断で、よりパーソナライズされた顧客体験の提供を可能にします。Customer Data Cloudの「Treasure Data CDP」は、数々のアワードを受賞しており、グローバルで450社以上の顧客企業に活用されています。

Artefactについて

Artefactは、データトランスフォーメーションとデータやデジタルマーケティングコンサルティングを専門とする国際的なデータサービス企業であり、バリューチェーン全体にわたって具体的な成果を提供することで、データをビジネスインパクトに変えることを使命としています。データとビジネスの架け橋となるArtefact独自のアプローチにより、クライアントは献身的かつ効率的にビジネス目標を達成することができます。Artefactに在籍する1,300人の社員は、各分野のスキルを結集し、企業のビジネス革新を支援しています。人工知能における同社の最先端技術とアジャイル手法により、トレーニングや変更管理を含む設計から展開まで、クライアントのAIプロジェクトの成功を支援します。ヨーロッパ、アジア、北米、中南米、アフリカを20の拠点でカバーし、Orange、Samsung、L’Oréal、Sanofiなど、世界有数の国際的ブランドと提携しています。

一般の方からの問い合わせ先

トレジャーデータ 熊谷
E-Mail:pr-jp@treasure-data.com

報道関係からの問い合わせ先

トレジャーデータ 広報担当(株式会社VAインターナショナル) 田中/岩野
電話:03-3499-0016
FAX:03-3499-0017
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