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トレジャーデータ株式会社 2026年 年頭所感

公開日 2026/01/06

皆さま、明けましておめでとうございます。 新しい年を迎えるにあたり、トレジャーデータ株式会社を代表して、年頭のご挨拶を申し上げます。

2026年、私たちは「AIネイティブ」という挑戦を、理想から現実へと進める重要な一年を迎えます。

2025年を振り返って:ゲームのルールが変わった一年

2025年は、「データ活用」と「AI活用」の境界が消えた一年でした。生成AIはもはや“検討すべき新しいテクノロジーではなく、事業と業務の設計そのものを組み替える前提条件へと、その位置づけを劇的に変えました。

特に象徴的だったのは、多くのお客様との対話のテーマが、「どのAIを使うか?」から「どんなデータとユースケースでAIを動かすか?」へとシフトしたことです。

マーケティングやCX(顧客体験)の領域でも、単機能ツールの積み上げではなく、CDPを中核に据えた統合基盤をどうつくるか。その上で、AIエージェントがどこまでを担い、人がどこで創造性を発揮すべきか。そうした「ゲームのルールそのもの」を問い直す議論が加速した、真の転換点となりました。

2026年の挑戦:AIを組織の「型」として根付かせる

2026年、私たちが解くべき最大のビジネス課題は、「AIネイティブな意思決定と業務プロセスを、いかに現実の組織に根付かせるか」という一点に尽きます。

多くの企業がAIのPoCや試験導入を経て、次のような「ラストワンマイル」の壁に直面しています。

  • 部門ごとにAI活用が乱立し、データ基盤やガバナンスが追いつかない
  • AIからはインサイトが出るが、具体的なアクションやKPI改善に直結しない
  • 現場にとって「AIを使うこと」が、新たな負担や属人化を生んでしまう

この壁を突破するために、トレジャーデータは「AIが使えるCDP」ではなく、「AIネイティブなビジネスを動かすOS」として、次の3つの価値を磨き上げます。

  1. 「ダイヤモンドレコード」による顧客の多面的理解
    AIの精度・説明可能性・ガバナンスを支えるのは、統合されたデータの質です。オンライン・オフラインを問わず、一人ひとりの顧客を立体的に捉える基盤を提供します。
  2. AIと施策実行を一体で動かせるプロダクト
    2025年に顕在化した「SaaSの増えすぎ(ツール乱立)」によるデータの断片化と業務の複雑化は、2026年にさらに加速すると予想されます。 CDPを核にAIエージェントやMA等の実行系ツールを一気通貫で統合し、この課題を解消します。「分析 → 施策設計 → 実行 → 学習」という一連のループにおける摩擦を最小限に抑え、AIの提示した示唆を人手で別ツールに転記するような手間を着実に減らしていきます。
  3. 業務と組織に落とし込むための知見とエコシステム
    単なるツール導入に留まらず、当社のプロフェッショナルサービスが有する知見・経験、さらにはパートナー企業様との連携により、「業務・組織変革」までを一緒に設計・実行します。

お客様へのお約束:「驚き」と「進化」を現場へ

すでにTreasure Dataをご利用いただいている、そしてこれから導入されるお客様には、2026年に次の3つをお約束します。

  • もっと“楽に”使えるAIとデータ活用
    自然言語で対話するだけで、高度な分析からレポート作成まで完結する体験を広げます。AIがあるからこそ、人間が本来注力すべき価値創造に時間を使える状態を真っ先にお届けします。
  • 利用部門の拡大による“ビジネス全体”の変革
    マーケティング領域に留まらず、営業、店舗、コールセンター、バックオフィスなど、より広い現場でAIエージェントが当たり前に動く世界を実現します。
  • 現場起点での「AIネイティブ化」への伴走
    今の業務フローやKPIから出発し、どこにAIを組み込めば最大のインパクトが出るかを現場目線で設計します。PoCで終わらせない、本番で使い続けられるAI活用を共に目指します。

パートナー企業様へのお約束:オープンな「共創」と「エコシステム」

2026年は、パートナー企業の皆さまとのアライアンスをこれまで以上に加速させます。

  • 「共通資産」としてのナレッジシェア
    業界横断で再利用できるユースケースやAIエージェントのテンプレートを、共に磨き上げ、オープンに共有していきます。
  • 業界別リファレンスアーキテクチャの構築
    「CDP+AI+業務アプリケーション」の標準パターンを確立し、各業界特有の課題を解決するソリューションを素早く社会に実装します。
  • 「安心して攻められる」ガバナンスの提供
    当社の高度なセキュリティ・プライバシー対応力を活かし、パートナー企業様が自信を持って顧客に提案できる「攻めのための土台」を共に整えます。

トレジャーデータ自身も、AIネイティブな組織へと進化していきます。そこで得られた学びや失敗さえも率直に共有しながら、お客様、そしてパートナー企業様と共に歩んでいくことをお約束します。

2026年の年末に、私たちが共に見たい景色

最後に、2026年の年末に、私たちが到達していきたい姿を共有します。

それは、「AIとデータが特別なものではなく、事業を動かす必須インフラになった世界」です。

企業にとっては、顧客一人ひとりの文脈に寄り添った体験を当たり前に届けられること。 現場のプロフェッショナルにとっては、単純作業から解放され、本来の価値創造に集中できていること。 そして生活者にとっては、そのサービスが「便利」なだけでなく、心地よさや信頼を伴っていること。

2025年に感じたゲームチェンジを、2026年は「具体的な現場の変化」へ。 年末に、皆様と「ここまで一緒に来られた」と手を取り合って笑い合えるような、実り多き一年にしていく所存です。

そのためにも、「Engage /Reform」という活動のテーマを掲げます。

AIの進化とともに、“Reform”が必要とされる環境となりました。私たちは、いち早くお客様の環境を改善すべく、最新のテクノロジーでお客様1社1社に“最適な再構築”をご提示するべく様々な活動を行っていきます。また、この時代こそ、人と人との強い結び付き、“Engage”が重要です。強い意志を込め、2026年、Engage / Reformというテーマで活動をしてまいります。

本年も、トレジャーデータ株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。

2026年1月5日
トレジャーデータ株式会社 CEO&President
三浦 喬

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