エンジニア出身BAマネージャーが語る「ビジネス成果を生むデータ活用設計と再現性の高い組織作り」
公開日 2025/12/19
小泉さんは、ITエンジニアとして UNIXハードウェア/OS、ネットワーク層、セッション層といったミドルレイヤを経験したのち、ソフトウェアベンダーでのマーケティング ビジネス&テクニカルコンサルタントに軸足を移してきたバックグラウンドを持つ MarTech プレイヤー です。
Treasure Data では、BAチームのマネジメントを通じ、クライアント企業がデータを活用しやすい環境作りや、プロジェクト全体の価値提供力を高める取り組みを推進しています。
今回は、Business Architectという職種の魅力や、チームマネジメントにおいて大切にしていることについて伺いました。
- 小泉さんが現在担当されている、Business Solutionsチームのマネジメントとは具体的にどのような役割なのでしょうか?
-
マーケティングの領域は、ビジネス・技術・運用が複雑に絡むため、 「どこに価値があるのか」「何を目標とするのか」「どこから始めるべきか」などを、お客様と一緒に可視化、言語化し、実際に動く形に落とすことが重要です。私はこのプロセスを「プロトコルを合わせる」と呼んでいます。
マネージャーとして個人的に意識しているのは、チーム全体としての価値提供力をどう高めるか、という観点に重心を置いています。
なぜかというと、Business Architect は状況に応じて自ら判断し、お客様の文脈に沿って提案や解決方法を組み立てられることが重要です。そのためメンバーが自分の基準を持って動ける状態をつくることを意識しています。具体的には、
- チームとして強化すべき領域の見極め
- 標準となる考え方・品質の底上げ
- 個々の強みが発揮できる役割設計
など、トップラインの引き上げと標準レベルの底上げを中心に取り組んでいます。必要に応じてプロジェクトの相談に入り、アイディア出しや視点を整理したり、判断のヒントになる問いを投げたりするなど壁打ちは行いますが、最終的にはメンバーが自分で組み立て、前に進めることを大切にしています。


- Treasure Dataに入社を決めた理由や、そのきっかけについて教えてください。
-
入社を決めた理由は、データを使ってビジネスのトップラインをどう伸ばすか―その設計を、自分でリードできる環境だと感じたからです。
前職では、マーケティング領域を中心に多くのプロジェクトに関わり、データ活用の幅広い経験を積むことができました。その経験を踏まえて、よりビジネス構造そのものをデザインしていく役割に挑戦したいと考えていました。
Treasure Data のプロフェッショナルサービスは、単にデータの集約やツール活用を支援するのではなく、「ビジネス課題から逆算し、どのような仕組みをつくるべきか」を一緒に設計するポジションです。
この点が、自分のキャリアの方向性と一致していたことが、入社を決めた大きな理由です。
- この仕事の最大のやりがいや楽しさ、また、難しさや大変に感じるのはどんな点でしょうか?
-
最大のやりがいは、データ活用が実際の業務や意思決定の中に少しずつ根付き、お客様自身が「動かせる状態」になっていく過程に関わることです。成果は派手なものではなくても、現場のプロセスが整ったり、判断の精度が上がったりと、ビジネスに具体的な変化が現れていく瞬間はやはり嬉しいですね。
また、この領域はビジネス・技術・運用に加え組織も常に変化し続けるため、新しい課題に触れながら学び続けられる点も魅力だと思っています。
難しさとしては、関わる要素が多い分、「何が本質的な課題なのか」「どこから手を付けるべきか」 を丁寧に整理する必要があることです。単に技術を導入するだけでは成果にはつながらないため、ビジネス理解やコミュニケーションなど、幅広いスキルが求められます。
その分、チームとして視点を共有し、互いに補完し合いながら進めることが重要だと感じています。
- 仕事以外の時間はどのように過ごしていますか?
-
仕事柄どうしても忙しくなる時期があるので、定期的にキャンプやゴルフに出かけて一度リセットする時間を大切にしています。自然の中にいると視点が整ったり、考えが整理されたりするので、フラットな状態で仕事に戻れる感覚があります。
また、日本酒も好きで、料理との組み合わせを考えながら嗜んでいます。 派手なリフレッシュではないですが、頭を切り替える時間としてもちょうど良いと感じています。

-
小泉さんから見て、Treasure Dataのプロフェッショナルサービスチームの魅力はどこにあると思いますか?また、どのような人がこのチームに向いているでしょうか?
-
Treasure Data のプロフェッショナルサービス(PS)チームは、ビジネス・データ・アーキテクチャ設計・AI・運用などの専門性をもった異なるメンバーが協力しながらプロジェクトを推進していく組織です。バックグラウンドはさまざまですが、「お客様のビジネスを前に進める」という共通の目的を持っている点が大きな魅力です。
このチームに向いているのは、お客様や現場の状況を捉える「視点」と、プロジェクト全体をどう進めるべきかを判断する「視座」 をあわせ持つ人です。加えて、状況を整理して方向性をつくるリード力や、“ビジネスにどう寄与するか” を考える視野があると、PSではより活躍しやすいと感じます。
PSの仕事は、課題が明確に定義されていない状態から始まることも多いため、仮説を立てながら整理し、必要に応じて巻き込み、お客様と共に前に進められる方が向いています。
また、専門性の異なるメンバーと協力する場面が多いため、自分の得意領域を活かしつつ、チームとして成果をつくることを楽しめる方には非常に良い環境だと思います。
- 最後に小泉さんが今後Treasure Dataで挑戦したいことや、目指す目標について教えてください。
-
AIに対してお客様の期待値が年々高まっている中で、その期待にきちんと応えられる実務的なソリューションを設計・実装していくことが、今後取り組みたい大きなテーマです。
新しい技術を取り入れること自体が目的になるのではなく、「何を実現したいのか」というビジネスゴールから逆算し、AIをどのように組み込めば現場で機能するのかを整理していく。そのプロセスを、PSとしてより精度高く提供できるようにしたいと考えています。
また、AI活用の幅が広がるほど必要とされるスキルも多様化するため、チームとしての専門性や視座を広げていくことも重要だと思っています。メンバーそれぞれの強みを伸ばしながら、PS全体として「ビジネスに成果を届けるAI活用」をリードできる状態をつくることが、自分の目指す方向です。
-
小泉さんのお話は、現場に向き合いながら構造を整え、チームと共に価値を積み上げていく姿勢が印象的でした。データ活用やAIのように変化の大きい領域だからこそ、ビジネスにとって意味のある形に“どう落とし込むか”という視点がPSの強みでもあります。
プロフェッショナルサービスは、専門性の異なるメンバーが協力しながら、お客様のビジネスを前に進めていく仕事です。データを軸にしながら、実務に寄り添った価値を生み出していきたい方にとって、
Treasure DataのPSチームは新しいチャレンジができる環境といえるでしょう。

トレジャーデータでは仲間を募集しています!
募集要項・応募はこちら
