トレジャーデータでカスタマーサクセスを担当している宇根岡です。

GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)によってセグメント作成できる「Segment Builder(セグメントビルダー)」をリリースしましたので、ご紹介します。

まずは、プライベートベータとして本機能をご利用いただいたお客様にとても感謝しています。多くの貴重なフィードバックをいただき、正式ローンチにこぎつけられました。ありがとうございます。お客様のご要望にお応えする形で、これからも弊社サービスの改善、機能向上を図っていきたいと思います。

では、早速ですが、機能の概要をご説明します。

「Segment Builder」は、トレジャーデータ内に蓄積された属性データや行動データからGUIによってセグメントを作成し、他社製の施策系プラットフォームや様々なシステムにセグメントデータを送信できます。

GUIによる条件指定でセグメント作成できますので、SQLが書けないからと敬遠していたマーケターの方でも弊社サービスを使える環境が整いました。ご自身でSQLを書くのに苦労されたり、SQLが書ける同僚、他部署や協力会社の方に依頼して、集計結果を今か今かと待つことはありません。セグメントのアイデアを思い付いたら、すぐにご自身で実行して確認できます。カジュアルにトライ&エラーを繰り返して、最適なセグメントを探せます。

「あの条件にすると、ユーザ数は?」と、サッと集計して、「じゃ、少し条件を変えてみよう」と、条件を絞ったり、逆に広げてみたりがクイックに行えます。

作成したセグメントを他システム・サービスに連携するには、連携先を選択して接続先情報を設定するだけです。セグメント作成から施策ツール連携までが手軽に行えるようになったので、幅広い方が利用できるサービスになり、ユーザー層が拡大すると期待しています。

詳しい手順は下記になります。

 

  1.  事前準備

– セグメント作成の素となる3つのテーブル(Element Data)を準備
* Master/ユーザIDリスト
* Attributes/ユーザIDに紐づいた属性データ
* Behaviors/ユーザIDに紐づいた行動データ

 

  1. オーディエンス 設定

– オーディエンス設定画面で、使用するElement Dataを指定
– 任意の名前をつけてオーディエンス 設定を保存

 

  1. カスタマーデータ

– 保存したオーディエンス 設定をRun実行し、Element Data を結合してカスタマーデータ に
– カスタマーデータ詳細画面には、個々のユーザプロファイルを表示

 

  1. セグメント 作成

– セグメント作成画面で、属性データと行動データの両軸でフィルタリング
– 対象リスト母数が表示
– セグメント を保存

 

  1. 施策系ツールと連携

– WebコンソールのConnection画面で連携先を選択して、連携先情報を登録
– セグメント作成画面に戻り、保存したセグメントを選択し、Syndicationsを設定
– Target選択箇所で事前に登録した接続定義を選択し、必要な情報を入力して保存/実行

 

Audience 設定画面

 

Customers Data 詳細画面

 

セグメント 作成画面

Syndication(施策系ツール) 設定画面

 

ご利用にあたって多少の準備は必要になりますが、事前準備さえ整えてしまえば、SQLスキル不要で様々なセグメントを簡単に作成でき、施策ツールとの連携もスムーズです。是非、多くの方に使って欲しい機能です。

ただ、とても便利なのは間違いないのですが、様々なデータソースを自在に紐付けてデータ分析/集計するとなると、柔軟性の面では引き続きSQLに軍配が上がります。SQLスキルの習得によって分析や施策の幅が広がり、Raw Data を触れることのメリットを感じてもらえると思います。SQLはこれからという方には、弊社のお客様向けの無料トレーニングをご用意していますので、是非ご活用下さい。

「Segment Builder」のご紹介は以上になります。

いかがでしたでしょうか?

これらの新機能が気になったという方は、弊社カスタマーサクセス担当もしくは、ご存知の弊社コンタクト先、弊社パートナー様にお問い合わせ下さい。今後も、新機能のご紹介を本ブログでしていきたいと思います。

引き続き、よろしくお願い致します。

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