トレジャーデータ、AIエージェント搭載の次世代型マーケティングオートメーション 「Engage Studio」の日本展開を本格化
公開日 2025/06/05〜「AIファースト」な製品群により顧客データ活用を次のステージへ〜
トレジャーデータ株式会社(本社:東京都港区、社長執行役員:三浦 喬)は、2025年4月、AIエージェント搭載の次世代型マーケティングオートメーション (MA)製品「Engage Studio」の提供を開始しました。本製品は、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)とAIを土台とした「AIファースト」の考えのもとで、顧客理解から施策実行・改善までを一気通貫で支援することを目的に開発した次世代型MAです。この度、2025年6月5日、本製品の日本での事業戦略を正式に策定・発表したことをお知らせします。
近年、BetterCloudが実施した調査(※1)よると、「SaaSの過剰導入」が企業における大きな課題となっており、特に従業員規模1500名以上の大手企業においてその傾向が顕著であることが明らかになっています。加えて、SaaSの多機能・複雑なインターフェースにより、機能を十分に使いこなすことができないといった課題に直面しています。また、従来型マーケティングオートメーション(MA)の主要製品の多くが1990 年代〜2000 年代初頭の創業であることから、AIを前提とした業務設計や即時性・柔軟性が求められる現代のニーズに対応できていないのが実情です。
このような背景のもと、トレジャーデータは2025年4月に、「AIファースト」の考えのもとで再構築された次世代型MA「Engage Studio」の提供を開始しました。「Engage Studio」はAIによる最大80%の業務工数の削減、リアルタイムでの最適なメッセージ配信はもちろん、カスタマーデータプラットフォーム(CDP)とのシームレスな統合により、従来のMAの限界を超え、CDPとAIを核に、顧客理解から施策実行・改善までを一気通貫で支援します。また、あらゆる顧客データを配信まで直結させることで、ROIを最短で最大化します。
トレジャーデータは、過去10年以上にわたり、「Treasure Data CDP」を通じて「顧客の『ダイヤモンドレコード(唯一無二の統合データ)』を作る」という製品ビジョンのもと、顧客データ基盤の進化に取り組んできました。そして、昨年より、「顧客データから顧客AIへ」という次なる進化に向けた取り組みを加速させています。
マッキンゼー社の調査(※2)によると、AIが最も影響を与える業務領域として「顧客関連業務(マーケティング、セールス、顧客対応)」が挙げられており、トレジャーデータはCDPとAIを土台とした「AIファースト」な製品群の提供を通じて、このニーズに応えていきます。
トレジャーデータは、AIエージェント搭載型の次世代型MA製品として「Engage Studio」を市場に展開することで、日本国内での事業成長をさらに加速させます。本年度は、すでに他社MAツールを活用している企業を中心に、「Engage Studio」導入を目指します。また、3年後には、市場におけるトップシェア獲得を目標とし、CDP市場に加えて、より市場規模の大きなMA領域に本格参入することで、顧客接点全体をカバーする統合ソリューションの提供を推進していきます。すでに国内企業で実施した実証では、メール作成工数の66%削減やROI向上といった成果も現れており、CDPとの連携による一貫したデータ活用の有効性が確認されています。
また、他社ツールからのスムーズな移行を支援する「Replace for Growthプログラム」も展開し、企業のDX推進をさらに後押しします。本プログラムでは、「システム移行エージェント」の活用により、他社ツールからの移行工数を最大60%削減可能です。
対象は、新たに「Treasure Data CDP」の導入を検討いしている企業、または既存のメール配信/MAツールからの移行を検討している企業です。プログラムには、PoCの無償提供や、移行期間中の最大3ヶ月間のサブスクリプション無償提供が含まれます。契約は最低2年間からで、初年度の最大3ヶ月分の料金が無償となります。なお、本プログラムは先着20社限定です。2025年7月から12月末まで(無償期間含む)に契約の企業が対象です。
トレジャーデータは今後もAI製品群を強化することで顧客のビジネス成長を強力に支援し、日本市場におけるAI×マーケティングの新たなスタンダードを目指します。
※1 出典:BetterCloud 「The State of SaaS 2025」
https://www.bettercloud.com/resources/state-of-saas/
※2 出典:McKinsey & Company, June 2023「生成AIがもたらす 潜在的な経済効果」
https://www.mckinsey.com/jp/~/media/mckinsey/locations/asia/japan/our%20insights/the_economic_potential_of_generative_ai_the_next_productivity_frontier_colormama_4k.pdf
トレジャーデータについて
Treasure Data, Inc.は2011年12月に米国で設立され、2012年11月には日本法人であるトレジャーデータ株式会社を東京に設立しました。日本を事業開発および技術開発の重要拠点として位置づけ、これまで国内外の企業のデジタル変革を支援してきました。
トレジャーデータは、世界をけん引する革新的な企業に向けて、高い信頼性と性能、そしてAIを軸としたアーキテクチャを融合した、エンタープライズ企業向けの「インテリジェント・カスタマーデータプラットフォーム(CDP)」を提供しています。安全性と柔軟な拡張性を備えた環境のもと、顧客一人ひとりに最適化された高度なパーソナライゼーションを実現し、企業の収益向上やマーケティングコストの最適化に貢献しています。
当社のCDPは、マーケティング、営業、カスタマーサービスなど顧客接点を担うすべての部門が、顧客データを最大の資産として活用できるよう支援します。現在、Fortune 500やGlobal 2000を含む世界中の400社以上の企業に導入されており、日本市場においては8年連続でCDP市場シェアNo.1(※)を獲得しています。
※出典:ITR 「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2025」 CDP市場:ベンダー別売上金額推移およびシェア(2017〜2024年度予測)