スマートフォンアプリのユーザーログ分析を容易にする開発キットトレジャーデータコレクターの提供を開始
公開日 2014/12/17~モバイルゲーム開発専業のジープラ株式会社が、ユーザーログ分析のために導入~
クラウド型のデータマネージメントサービス(DMS)を提供しているトレジャーデータ社(本社:米国カリフォルニア州、CEO:芳川 裕誠)、およびトレジャーデータ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:三橋 秀行)は、12月10日より、スマートフォンのネイティブアプリを展開しているオンラインゲーム業界などに向けたソリューションとして、ユーザーのログを収集し分析を容易に行える開発キット「トレジャーデータコレクター」(Treasure Data Collectors)の提供を開始しました。「トレジャーデータコレクター」はモバイルゲームの開発を専門に行っているジープラ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:鶴谷 武親)においてすでに導入されており、同社が提供するオンラインゲーム「おばけおけばOK!」のユーザーログの収集および分析のために活用されています。本開発キットはiOS版、Android版、Unity版の3種類に対応しています。
トレジャーデータは、オンラインゲーム業界に対する「トレジャーデータサービス」の多くの導入実績を活かし、同業界に特化したソリューションを提供してきました。このたび提供を開始した開発キットは、オンラインゲーム業界などに向けたソリューションを拡張するサービスのひとつです。iOS、Android、Unityのそれぞれで開発したアプリケーションに、同開発キットを組み込むだけで、ユーザーが利用している端末から、「トレジャーデータサービス」にユーザーログを直接送信できるようになります。従来は、端末内部のログデータを「トレジャーデータサービス」で収集/分析するには、サーバーを立ち上げ、ネットワーク環境を経由して「トレジャーデータサービス」に送信する必要がありました。しかし、同開発キットを採用することでその必要がなくなり、ユーザーログの収集および分析を容易に行えるようになります。オンラインゲームなどスマートフォンアプリを提供している企業は、ユーザーログの分析によって、ウェブサイトを通じて行ってきた従来の方法よりも詳細なユーザー調査などが可能になります。
なお、ジープラ株式会社は、本開発キットを導入したことで、同社の「おばけおけばOK!」のゲームユーザーの継続率やキャンペーンの反応率などの情報を端末から直接分析できるようになり、それらの情報を活用してユーザー数の増加や収益力の強化に役立てています。
トレジャーデータは、今後も「JavaScript」など、主要なゲーム・スマートフォンアプリケーションの開発環境に対応した開発キットを提供していく計画です。
参考
ジープラとは
ポリゴンマジック株式会社とグリー株式会社との共同出資により、2012年6月に設立されたジープラ株式会社は、モバイルおよびF2P(Free to Play)に特化したモバイルコンテンツの企画/開発/運営を行っています。エンドユーザーの視点に立ったモバイルゲームの企画/開発をモットーに、誰もがアクセスできる新しいプラットフォームとして、より多くのユーザーが楽しめるモバイルコンテンツを提供しています。
トレジャーデータとは
2011年12月、米国シリコンバレーに設立された米国トレジャーデータ社は、ビッグデータを一定の月額課金で収集・保管・分析するクラウド型データマネージメントサービス(DMS)「トレジャーデータサービス」を提供しています。同社のサービスは、大容量の購買取引データ、Web閲覧データ、各種のアプリケーションやモバイル端末のログデータ、センサーデータやマシンデータ等、さまざまな非構造化データに対応しています。顧客には、フォーチュン誌が選ぶ世界企業番付「フォーチュン・グローバル500」の企業も含まれています。日本では、2012年11月にトレジャーデータ株式会社を設立し、日本国内の事業開発および技術開発の拠点となっています。