トレジャーデータでカスタマーサクセスを担当している塚原です。

TREASURE CDPに記事コンテンツ解析エンジンが搭載されました!
記事内容を自然言語処理で解析し、「特徴キーワードの抽出」「興味関心カテゴリの付与」を実行します。
これまで収集蓄積が可能だった、cookieや広告ID、IDFAといったログに加え、「どういった記事内容」を「どんな閲覧履歴で」興味高く接触しているのか、読者ごとにキーワード・関心カテゴリをデータとして蓄積することができます。

「コンテンツ解析」によって、読者ごとの興味関心ログ分析が可能になり、ひとりひとりの読者がどんな記事を読んできて、どういった内容に興味があるのか、というデータをもとに広告配信セグメントの設計や、記事レコメンドができるようになります。

メディアでは、これまでユニークユーザー(UU)・ユニークブラウザ(UB)と定義してきた閲覧者それぞれが、自社保有メディア全体の記事接触を通して、どのような興味関心を持っているのかを明らかにすることが可能です。
性別・年齢・地域などの属性に加え、例えば「旅行が好きで、サッカー観戦も好きな人」や「凝った食材や調理器具に興味が高い人」などといった、これまでは煩雑な処理が必要で、セグメントとして定義できなかったセグメント設計を、コンテンツの閲覧ログをベースに構築することが可能となりました。

広告主企業においても、コンテンツマーケティングを実施していく中で、ユーザーに役立つ情報を届けていくためのコンテンツサイトの運用、SNSでの情報拡散をしていく一連のプロモーション活動を通して興味関心ログを蓄積し、ユーザーの関心度合いに応じておすすめの情報を表示・配信したり、広告出稿やECサイトでの商品推薦も可能になります。
会員情報をお持ちの企業様であれば、閲覧IDと会員IDを関連付け、メールアドレスを抽出して、facebookカスタムオーディエンスの設定に付与すると言った作業が、トレジャーデータ上でセキュアに、簡単に完結することができます。

実装も簡単で、トレジャーデータ内にtd_descriptionのカラムが生成され、キーワードの抽出が開始されます。

■トレジャーデータ「コンテンツ解析」のポイント

①記事キーワードの抽出
記事ソースにおける”title”、”description” をもとにキーワードを抽出して、記事idと抽出キーワードをデータテーブル上で関連づけます。

②抽出したキーワードに基づき、閲覧ユーザーID(読者ID)と「関心キーワード」、「親和性が高いキーワード」を結合させ、記事閲覧動向に紐づいたカテゴリを設定します。設定されるカテゴリはRTBの興味関心カテゴリーに準拠してカテゴリ付与をしていますので、その後の広告配信にも簡単に接続利用いただけます。

③日本独自の新語にも対応
LINE Data Labsが開発をサポートしている「mecab-ipadic-NEologd」という、多数のWeb上の言語資源から得た新語を追加することでカスタマイズした MeCab 用のシステム辞書を搭載しています。例えば「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」といった、新しい造語も単語として認識し、キーワードとして自然抽出が可能です。

◎閲覧ユーザーID(読者ID)と関連付けてデータログを蓄積してれば、IDに対して興味関心カテゴリが付与されます。

※記事全文抽出について
“description” ベースのキーワード抽出では精度に問題が生じるという場合、記事全文をベースにした抽出処理を実行することも可能です。全文処理は、記事URL(記事ID)と全文データをセットにした別データを用意して、トレジャーデータ上でキーワードの抽出処理をし、記事ごとのキーワードとして使用可能にしていきます。

「コンテンツ解析」の搭載により、コンテンツを今まで以上にデータと連携して活用いただく可能性が広がります。
記事ごとの特徴をデータベースに関連づけることで、短期的にはセグメントの切り口に新たな指標を加え、より効果的なマーケティング施策の実施が可能になります。
長期的には、1年前のこの時期は、メディア全体としてどのような読者トレンドだったのか?といった読者興味に基づいた分析ができるようになり、例えば定期的に実施する特集に対して、読者の興味関心を過去に遡って分析し、読者の興味関心を踏まえたタイアップ施策のプランニングやコンテンツ制作に活かすことが可能になります。

「リアルタイムセグメンテーション」と組み合わせることで、読者の興味関心をもとにした記事レコメンドなど、より良いメディア体験を読者に提供していくことも可能です。

いかがでしたでしょうか?

トレジャーデータでは、蓄積したデータをいかにしてビジネスに繋げていくか、という観点でもデータ活用ユースケースの収集と蓄積を行なっています。
データ資産を活用したビジネスモデル構築のご相談などもお気軽にいただければと思います!

これらの新機能が気になったという方は、弊社カスタマーサクセス担当もしくは、ご存知の弊社コンタクト先、弊社パートナー様にお問い合わせ下さい。今後も、新機能のご紹介を本ブログでしていきたいと思います。

 

引き続き、よろしくお願い致します。

コンテンツ解析についてのお問い合わせはこちらからお願いいたします。

TREASURE CDPの資料はこちらのフォームよりダウンロードいただけます。