トレジャーデータでカスタマーサクセスを担当している荻島です。

本日はトレジャーデータのプラットフォーム上にて、トレジャーデータのご契約様同士が、自社データを他社とやり取りして頂く事が出来る「Data Exchange」機能についてご紹介をさせて頂きます。

トレジャーデータでは、日本においても業種、業界を問わず幅広いお客様にご活用頂ける状況となりました。
https://www.treasuredata.co.jp/customers/

ご活用の流れとして、まずは自社で保有している

・webサイトログ、アプリログ

・CRMデータ

・広告実績データ

などの分散管理している「1st Partyデータ」をトレジャーデータに蓄積・統合を行い、可視化し、CRM施策や広告施策に活用というのが大きな流れとなっております。

最近、ご相談が多くなっている内容としては、「1st Partyデータ」の利活用の基盤は出来、施策への活用は進んでいるが、そもそも、自社の「1st Partyデータ」のみだけだと絶対的なボリュームが少ない、ユーザーのライフステージや興味、関心事項を把握するのに精度が低い。等の自社データのみでのデータ利活用に限界や課題を持たれて、自社以外の他社データの活用を検討、ご相談を頂くケースとなります。

他社データを活用頂くお客様の具体的な課題としては、

・自社のターゲットユーザーがどのようなライフステージにいるか。どのような興味、関心事項があるか。などのより深いユーザー像やユーザーインサイトを把握したい。

・ある程度デジタル広告の配信は実施しているが、既存のソリューションではリーチ出来ていない精度の高いターゲット層へ他社データ「2nd Partyデータ」を利用してリーチ、獲得したい。

・既存ユーザーに対するCRM施策や営業アプローチについてよりユーザーに最適化された形のワン・トゥ・ワン施策を行えるように自社データでは足りない情報を、他社データを使い補いたい。

など、ユーザー理解、分析のフェーズから新規ユーザーへのリーチ及び獲得、またリーチユーザーへのOne to Oneのフォロー施策や、既存ユーザーへのクロスセス、アップセルのための施策実行などマーケティング施策の様々なフェーズにおいて、課題解決の一つの手段として他社データの活用が検討されております。

実際のお客様の事例や活用方法については、弊社イベントやこちらのブログにて今後ご紹介をさせて頂ければと思いますが、その前に本日は、具体的にどのようなトレジャーデータの機能を使って、データのやり取りをするのかの、具体的な流れをご説明をさせて頂ければと思います。

 

▼トレジャーデータご契約者様同士の「Data Exchange」手順

(1)前提

自社データをやり取りするお客様同士にて、

・ユーザーに対して、サイトプライバシーポリシー等でのユーザーデータの第三者提供に関する告知や承諾等の確認

・やり取りするデータの範囲/頻度/経済条件等の決定

・上記実施に関する契約締結

(2)トレジャーデータ上での「Data Exchange」の概要

トレジャーデータのお客様同士のデータのやり取りについては、

・データ提供元が、トレジャーデータ内に蓄積しているデータの中から、やり取りするデータのみをSQLにて抽出

・抽出したデータを、データ提供先のトレジャーデータアカウントの特定DB/TABLEへと書き出し設定

※上記対応を新規API等の開発等を一切必要とせず、トレジャーデータの管理画面上の設定にて簡単に設定可能

(3)トレジャーデータ上での「Data Exchange」の設定手順

▼データ提供元が「Connection」を設定。

・「Treasure Data」のconnectionを選択

・「connection」を設定するの必要な情報を入力

API Key :

提供先のトレジャーデータアカウントのAPI Key情報

※データ提供がAppendの場合は「Write-Only key」Replaceの場合は「Master key」を設定

API Hostname :

提供先が提供元と異なるトレジャーデータのリージョン(US/TOKYO)の場合は、リージョンのendpoint情報

※同一リージョン(US→US TOKYO→TOKYO)の場合は、入力不要

▼データ提供元が提供先に送る「データ転送」の設定

・データ抽出用のクエリを作成

・「Output results」を選択し「Conneciton」選択画面にて作成したconnectionを選択

・データ提供先のトレジャーデータアカウント内へのデータ書き出し先情報を設定

DB名/TABLE名/書き込みMODE

・クエリの実行。

以上、トレジャーデータの管理画面上での「Connection」の設定から、クエリ画面での「Output results」の設定まで、画面上の項目に必要な情報を入力するだけで、簡単にデータ提供先にデータを受け渡す事が可能となります。

上記機能を利用し実際に「Data Exchange」を検討されたいお客様は、

・具体的にどのようなデータを他社が保有しているか

・他社での具体的な活用事例

など、是非、担当のカスタマーサクセスやパートナー担当にお問い合わせ、ご相談を頂ければと思います。

今後とも、Data Exchangeの具体的な活用については、本ブログやセミナー等で情報をご提供させて頂きますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

TREASURE CDPの資料はこちらのフォームよりダウンロードいただけます。

カスタマーサクセス荻島 啓介

2004年より、大手自動車会社のCRM施策の担当としてインターネット業界でのキャリアをスタート。その後、ソーシャルメディア施策・コーポレートサイト構築ディレクションと業務の幅を拡大。2008年より株式会社カカクコムにて、価格.comメディアの広告商品企画や家電メーカー向けのデータ活用を営業企画部長としてアドテク/データをリード。2017年10月よりトレジャーデータにてカスタマーサクセスとして様々な業種のお客様を担当。